【空想科学祭2011】感想・レビュー掲示板

青文字=BLUE部門は辛口NG、赤文字=RED部門は辛口OKです。
作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなってください。


[91] 【RED】「耳鳴り」あゆみかん Name:空想科学祭実行委員会 2011/08/03(水) 07:26 [ 返信 ]
【題名】耳鳴り
【あらすじ】
■【不思議SF/短編】■「何も聞こえないよ」「え?」――『僕』にしか聞こえない声、音、耳。何処にでも、『危険』は迫っている。気のせいなのか、それとも◇『空想科学祭2011』企画参加作品※挿絵付き。
【名前】あゆみかん
【区分】短編
【URL】http://ncode.syosetu.com/n4563v/



[95] RE:【辛口】っていうか中辛くらい Name:84g 2011/08/03(水) 13:14
 面白い。
 テレパシーも誰かから交換した能力だったんだろうか、
 それとも交換するという能力自体を交換する能力の人から交換されたんだろうか…ってややこしいな。

 謎の女の描写としても面白いし、よく纏まっている良作。
 冒頭の身体障害者のくだりなど、そのまま謎の女の方の能力にそのままリンクしているのも好印象。

 イチャモン付けるなら、小学生の方の主人公が弱い。
 小学生だから、というのはわかりますが、謎の女の方に話が全部持ってかれてる。
 苦悩というか、この能力を持っている上でどう苦しんだのか、というのが読んでてよくわからなかった。
 ただ聞こえました、ただ怖いです、それで怪我しました、これが僕の運命です…ああ、そうですか、と。
 悪いわけではないものの、その程度の運命を、俺は逆境とは呼びたくない。
 全体的には非常に面白く読ませていただきました。


[108] 【辛口】日常に紛れ込むSF Name:戯独堂 2011/08/03(水) 20:43
この作品は上手いと思う。何がって、目の付けどころである。
この作品において繰り返し語られるのが『気のせい』という、科学で客観的に割り込むことのできない領域である。その領域に特殊能力を滑り込ませることによって、SFの味を作り出しているわけだ。そしてこれは誰にでも起こりうるのだという臨場感を演出している。
個人的には面白い作品である。が。

苦言を呈したい。
冒頭に出る『身体障害者』のくだりである。
この作品において、超能力はプラスのベクトルの存在として描かれていない。それは主人公である僕も謎の女の人も同様の思いを持っていると作中で示されている。
それを踏まえて『身体障害者』のくだりを読むと、主人公は自分のやっかいなパーソナリティを『身体障害者』と重ねているとも読める。
結論を言おう。この作品は構造上、『身体障害者』を否む構造になっている。

もちろん、身体障害者を否んではいけない理由はどこにもない。だが、一読した時にあの部分に引っかかったのは純然たる事実だ、と一読者として申しておこう。

[128] 【辛口】「耳鳴り」 Name:藤咲一 2011/08/04(木) 23:43
お久しぶりです。藤咲一です。
企画執筆お疲れ様でした。
と、挨拶は程々に、〈RED〉部門の企画作品を覗かせていただいたので、簡単な感想を……

最近耳鳴りがするのですが、これも超能力者としての運命でしょうか。
と、まあ冗談はさておき。
耳鳴りの少年よりも、テレパシスト+αの女性に目がいってしまう私。
彼女の行動は全て優しさから来ている純粋な人、要らない物を受け取り交換する、献身的な人であると思いました。
ですが、それに比べ、少年が薄い。
超能力者として、運命や自身の能力とどう向き合っていくか、そのワンエピソードが欲しかったかなぁと思います。
そうなるんじゃないだろうかと思ったラストシーンに猫との女性があったので、へんちくりんな読者としての私の中で、女性が少年を喰ったわけですが……、作品の冒頭で主人公は、この女性の事を思っていたのかと、気付いた訳です。
ですが、それだけ。
もし冒頭の地球がうんぬんの前に少年が運命と向き合ってきた姿が匂わせてあったのならば、私は膝をポンと鳴らしたのかもしれません。
なんてこと書いていますが、自分の事を棚に上げている私ですから、適当に流して下さい。

と、以上が私の感想です。
好き勝手な感想すいません。
これからも頑張ってください。
藤咲一でした。

[145] RE:【RED】「耳鳴り」あゆみかん Name:薄桜 2011/08/06(土) 02:43
はじめまして、薄桜と申します。

冒頭の身体障害者の部分が、どうもなと思いました。
慧太くんが特殊な能力に対して、否定的なのは解るのですが、「自分は妙な力を持ってしまって可哀相なんだ」っていう、運命を諦めた感じで終わられてしまうと、
身体障害者を蔑視というか、まぁそんな感じだけが残ってしまいました。

私の同級生には、兄が二人障害あるという人がいましたが、彼は兄弟の事が大好きで、よく嬉しそうに話していました。

娘の同級生にも障害のある子がいて、私には何と言っているか聞き取れなかったのですが、本人は結構やんちゃでいたずらっ子で、他の子と変わらないんですよね。
もちろん親としては、とても苦しまれたようで、「それもその子の才能なんだよ?」と言われて、とても嬉しかったと泣かれた姿を思い出すと、やっぱりうーんと思ってしまいます。

先天性、後天性はあるかもしれませんが、きちんと向き合って認めて欲しかったなぁと思いました。

以上、私の感想でした。


[148] 【少し辛口】感想です Name:HAL.A 2011/08/06(土) 20:19
 拝読しました。
 物悲しいラストが印象的でした。謎の女性の描写、読みながらずっと、不気味で怖いという印象が強かったのが、ラストで一転しました。

 少し違和感があったのは、コメディ部分。テーマ自体もけっこう重いですし、それに、地の文章がわりと硬めな感じがしましたので、そのままのテンションでコメディが入ってきたようで、ところどころ、戸惑ってしまった感じがありました。

 ともあれ、楽しんで読ませていただきました。ありがとうございました。

[177] RE:【RED】「耳鳴り」 Name:招夏 2011/08/08(月) 23:37
冒頭読み始めて、おや、作風が変わった? と思うほど雰囲気があってぐっと引きこまれました。イラストもとってもキレイです。

未来予知とかテレパシーとか、なんだか懐かしくて、昔良く遊んだ友人にあったような気がしました。あ、私が小学生だった頃に、流行ったことがあったので…(やば、歳がばれる)。でも、逆に新鮮に感じました。

私としては、上にあげた二つの能力よりもプラスアルファの方がより気になったし、今まで謎の女性がやってきたこと、やらなければならなかったことの方が気になりました。そっちに焦点を当てていたら、もっと面白く感じた気がします。

基本、面白かったです。

蛇足ですが、豆腐料理の羅列は何か意味があるのだろうと、勝手に思っていたので、回収なしかーい、と少し肩すかしをくらった気が…(笑)

[187] RE:【RED】「耳鳴り」あゆみかん Name:一止士心 2011/08/09(火) 19:24
超能力ってSFなんですよね。
いきなりですが、読んでみてSFって幅広いなと思いながら楽しく読ませていただきました。
他の感想では少年のキャラが弱いと言われていますが、個人的には不安を抱く少年に強い個性があると少々しつこい気がするのでよかったです。
気になったのは、未来の少年の思考がいきなり登場して、その後ノータッチなのと、やや説明過多ではないかと。
説明の分量に対しての会話、感情描写の少なさでキャラが弱いと感じたのかもしれません。
まぁ何はともかく、すんなり読ませていただきました。

[190] 難しいのです Name:ロメル 2011/08/09(火) 20:03
本編は僕にはちょっと難しかったのです。
音による予知能力と言うのが唐突な感じがしたのです。
能力についての説明が不足気味のような気がするのです。

挿絵が綺麗でした。


[218] 【ちょい辛口】あぁ主人公 Name:栖坂月 2011/08/12(金) 16:17
この作品の趣旨は何が起きたのかを描くのではなく、起きたことによって何を思うかがメインテーマとなっている気がします。そしてそれをネガティブな結論へと導くための主人公――少年が存在しています。
みかんさんが女性ではなく少年を主人公に選んだのは、大きな力に対する素直な恐怖や何も出来ない自分に対する真っ直ぐな無力感といった、子供らしい感性を中心に据えたかったからなのだろうと感じます。そういう意味では、綺麗にまとまっている作品だなぁと思いますね。
が。
しかしですね、ちょっと地味かなぁと思わなくもありません。最終的なシーンも含め、最後は女の人に持っていかれているような印象も残ります。ここは大人になった少年とか、もう少し押してもらいたかったように思います。
超能力に関しても、ハンター○ハンターくらいポジティブに活かせ(笑)とは申しませんが、何かに使えるんじゃないかという希望が一つでも見られれば、作風はかなり違っていたかもしれません。もちろんその時は、テーマがぶれちゃいますけどね。
まぁ色々書きましたが、落ち着きのある文章は終始雰囲気を大きく崩すことはありませんでしたし、一つの作品として楽しませていただきました。
そうそう、小ネタは批判される要因にもなるでしょうが、私はみかんさんらしくて好きです(笑)


[256] 感想※ネタばれあり注意 Name:伊予丸 研 2011/08/15(月) 00:19
「おまけ」が…気のせいか?
一度読んだだけの感想です。よろしく。

恐らくこれが漠然ではない明るい未来を提唱していたラストなら、読者も納得できたんだろう。正直、頭を掻いた。なので最後の読了後に少し戻ってみると、この板でも挙げられている「少年」の存在がヒントになる。最後、少年は自分なりにもと結論めいた言葉を残して終着。最初(大人)に戻って身体障害者のくだり。「ふと……」とはあるが、感想先述者が分析しているのを成る程と思い借りると、少年の役割は導き、ナビなのか。だからか存在が出すぎず薄くなる。そう見方をするといいバランスだなと感想人に同感する。
一度読んだだけではどうにも暗い感じがつき纏っていたのだが、不思議と「面白い」と唸ってしまった。妙な作品である。
以上。失礼する。


[361] 【辛口】女の存在感の大きさ Name:阿住悠亮 2011/08/30(火) 23:33
 音での未来予知ってのは、なかなか難しいなと。普通、予知ってったら、大抵画像を思い浮かべるのだが、これを画像無しにしたのは素直に驚いた。
 先のレビュアー諸氏の感想にもあるように、確かに『身体障害者』は唐突だった。そこにあえてその文言を入れたのだなと、あとで納得はするものの、この表現は賛否両論を呼ぶのは必至だ。それでも、この表現を入れたと言うことは、暗にその奥にあるものを描きたかったのでは無いかと思う。
 ただ、そこに使用するのがその表現でなく、別の言葉や状態を表す言葉でもよかったのではなどと、平穏主義な自分は思うのだが、どうだろう。やはり、女性の状態として、その言葉が妥当だったのだろうか。
 少年と女性、猫の関係については、さりげなくきちんと伏線が出来ていて、巧さに唸る。
 また、日常を能力の開花によって奪われてしまった少年の心の動き、その描き方は、無理なく等身大に感じられた。特に最後の方、女にあんなことされたんじゃね、無垢な男の子は自己完結に至りますわ、うん。わかるわかる。 


[406] RE:【RED】「耳鳴り」あゆみかん Name:鄭文ういな 2011/09/04(日) 05:40
 無駄のない作品。ひとつの「ストーリー」を鑑賞している感覚。ひとつの「設定」を眺めている感覚。

 慧太が女性から逃げ出すシーンが気に入りました。小学生の心情というか行動というかそんなリアルが、脳裏に映えました。
 作中に「希望」を見せなかったのも良いところだと思います。賛否ありそうですが。
 
 ただ、そのせいもあってか、慧太の将来を想像できません。物語が終わると同時に、慧太の人生も終わったかのような、そんな感覚が残っているんです。
 冒頭で大人の慧太が出ていますが、それがまるで偽物のようで。

 うまく纏まってるんだけど、それゆえに虚構に見えるというか。

 執筆おつかれさまです

 


[453] RE:【RED】「耳鳴り」あゆみかん Name:尚文産商堂 2011/09/05(月) 10:26
自分に突然降りかかったことが運命とするなら、それは抗えない何かから贈られたプレゼントである。
決定をされている未来を買えられない、自分はそれが聞こえてくるが、そのことを変えることはできない。
それが運命と言えるなら、それを受け入れるしかない、そんな無力感が程よく感じられる作品だったと思います。

これから慧太は大人になっていく。冒頭に描かれていたそれがその大人の姿であるとすれば、子供というのは、その大人へ導かれるための運命。全てはつながっているということを実感させてくれました。

お疲れ様です。

[522] RE:【辛口】感想です。 Name:unbelievable_kazoo 2011/09/08(木) 00:15
 ミステリアスな女性に魅かれてしまい、怖かった。というのが読後の感想です。
 以下、感想です。

 ミステリアスな女性が出てきたときの挿絵が強く印象に残りました。挿絵とその後の女性の発言でゾクってしました。怖かったです。
 その女性が主人公の耳を引き抜くってどういうことですか。怖すぎます、心臓になんて悪い。たぶん、作者の思い通りに私は恐怖に陥ったのではないかと思います。
 それで思ったのですが、せっかく怖い状況を作り出したのだから、耳の説明をする作者からの挿入部分で最後に笑いを取りにいかなくても……。というより、あの部分がいるのかどうか。耳という訳の分からないものということで話を進めて、引っこ抜かれたときに生々しく耳の見た感じを語っても良かったのではないかと感じました。
 挿絵も上手でしたが、すらすら読める文章も見事だなあと後になって思いました。主人公に降りかかる災難もすぐに出て来て、すぐに世界に引き込まれました。

 感想は以上です。
 ミステリアスでホラーでSFな小説、面白かったです。
 では、失礼します。

[824] RE:【RED】「耳鳴り」あゆみかん Name:風宮流香 2011/09/28(水) 20:33
こんばんは、読ませて頂きました。うまく言えないのですが、感想を書かせて頂きます。

怖いけど、面白かった・・・耳を出しなさいって、無理です。ましてや子供なのに。大人でも躊躇します。耳鳴りの謎が解き明かされていくのかな、と思っていたのですが、予想を越えられたみたいで、すごく驚いてしまいました・・・。今でも忘れられません。

でも、雰囲気が出ていてすごいと思いました。日常の中に静かに暗が差し込むような、さりげない非日常。最後、女性の献身さが知れるような行動。運命の前に無力であっても、成せれる事があるのではないか・・・私は、そんな風に受けとめました。

感慨深く、勉強させて頂きました。ありがとうございました。次回作を楽しみにしています。


[986] 【作者より御礼】ありがとうございました Name:あゆみかん 2011/10/16(日) 14:18
こんにちは、あゆみかんです。
今年で参加作4年目となりますが、自作『耳鳴り』を読んでくださり、ありがとうございました。
今年は纏めで以下、返信させて頂きます。


後日談ですが、つい先日、初めて『禁じられた遊び』という昔のリバイバル映画を観てきました。『禁じられた遊び』は反戦映画ですが、戦争だけにとどまらず、短尺ながらも色濃い人間模様などが詰まった残酷且つ哀愁の残る映画です。
大きな力や背景のなかの無力感、子どもを使った、というので、皆様の読了後感とともに自作『耳鳴り』に共通するなぁなんて鑑賞後に思ったのでした。つまりは何らかのメッセージ性があるとなる表現作品になってしまった訳ですが、その「何か」を、個々個人に感じ取って頂けたなら、それでいいかなと思います。…映画ほど美しくもないのですが(うっ)。
そんな今年の作品でした。
ご指摘のほどは、温かく受けとめさせて頂いています。妙な作品になったなぁと(ん?)。
頂いた感想で去年に「素だよ」とツッコミで返せなかったので、今年は「気のせいだよ!」で済まそうとしていた自分ですが、やはり今年も玉砕です。ええ。

それでは、また来年(来年は「外」向きで)に向けて課題を挙げて、奮闘します。
ありがとうございました。またよろしくお願い致します。


2011年10月 次の饅頭は如何に あゆみかん



  



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