【空想科学祭2011】感想・レビュー掲示板

青文字=BLUE部門は辛口NG、赤文字=RED部門は辛口OKです。
作者からのレスは、企画終了後に纏めておこなってください。


[398] 【RED】「プロメテ=オートマティクス」木野目理兵衛 Name:空想科学祭実行委員会 2011/09/03(土) 23:58 [ 返信 ]
【題名】プロメテ=オートマティクス Promethee Automatics
【あらすじ】
これは選ばなれなかった、もう一つの贈り火の物語――心燈(パイア)という字義通りの命の灯火を見出した人類は、企業が管理、運営する都市国家にて擬似的な不老不死と、器の研究が齎した自動機械に寄る生活を享受していた。そんな中、十五年前に他者の心燈を手に掛けた罪で囚われの身となっていたというヴィクター・ナイトは、企都(ポリス)を襲っている正体不明の怪人《禿鷹》討伐を条件に企業より解放された。頼もしくも恐るべき改造を施された肉体と、電気仕掛の侍女メアリを宛てがわれた彼は、今、薄暗闇を駆けて行くのだが――
【名前】木野目理兵衛
【区分】長編(完結済)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n4065w/



[478] RE:【RED】「プロメテ=オートマティクス」木野目理兵衛 Name:尚文産商堂 2011/09/06(火) 21:06
それぞれの特徴的な語句によって、彩られていく世界観は、人の命と人形の命と言う、最大ともいえる謎を追求する道しるべになる気がしています。

さて、最後まで一息で読ませてもらうような、脈動感あふれる作品でした。
文章の端々にあらわれている木野目さんの真骨頂ともいえる文章のおかげだと考えてます。

ただ、最後の部分が、なにを読者に伝えたかったのかが、いまいちわからないというのが、私的に残念でした。結局、パイアという不確定なものの正体は、不確定のままに。といった、読者を考えさせるようなラストでした。

お疲れ様でした。

[580] 「プロメテ=オートマティクス」カッコいい〜 Name:掃除にメアリ 2011/09/11(日) 01:14
 いつもこの作者の作品を読むたびに思うのだが、世界観が独特で心地よい。今回構築されたこの「心燈」の世界も、本文にあるように薄暗く、そして極めつけにロマンティックだ。この読後感をもたらすのは、作者の筆力の賜物だろう。普通、作品世界の説明は、読者にとって退屈なことが多いが、この作品は一文一文、いや一単語、一単語が輝いており、わくわくしながら読み進んでいける。ただ、そのようにのめりこむようにして読んでも、この世界を理解できたと言い切れないのが悲しい。(でも、その謎に包まれた感がまたいいのだが)
 主人公も、ニヒルでハートのあるカッコいい男、メアリに至っては、家人に心燈を抜かれてもいいから家にもぜひ一機欲しいという衝動に駆られるほど魅力的である。
 欲を言えば、もっとこのコンビの戦闘シーンを見たかったが、それは個人的な趣味かもしれない。
 さすが、手練れ。面白かった。


[600] RE:【RED】「プロメテ=オートマティクス」木野目理兵衛 Name:泰然寺 寂 2011/09/11(日) 16:54
 変身しても胸に光があるあたりはライダーよりもウルトラのアレっぽいのかなと見た目だけで思いました。冒頭の引用(の体をとっている小説の各話のタイトル)がウルトラのアレがナニだったのは気のせいでせうか。太郎的な。
 相変わらずルビが多くて慣れるまでしばしの時間がかかりました。が、慣れた後は最後まで一気に読みました。ルビの使い方がお洒落です。神話から引っ張ってきて字に当てたり、こう書くと陳腐に聞こえるかもなのですが、実際にお前がやってみると云われると絶対に真似できない。
 繰り返されるプロメテウスのイメージがよかったです。人のためにやったのがゼウスが嫌いでやったのか、灯火を人に与えたが最後、想像するにウゲェ、です。
 フランケンシュタインはヴィクターで、プロメテウスなのに自ら怪物の方になっているのか。うぐぐぐ。
 禿鷹の犯行は心燈を破壊せしめるだけの凶行なのに……という伏線の貼り方も自然でよかった。あっけない幕切れを予告する文章の後に続く真実。構成の良さが伺えます。
 人を選ぶかもしれないけれど、かなりの良作でした。

[633] 吸引力の変わらない何か Name:栖坂月 2011/09/13(火) 15:15
サイクロン小説でした(笑)
独特なのは以前から存じ上げていたところですが、冒頭からしっかりと吸い上げられてしまいました。設定の整合性や緻密さよりも、ロマンや渋さを優先させたような世界観なのですが、奇妙な説得力があるところは流石の一言ですね。
また、文章にコレだけの癖があるにもかかわらず、展開でキッチリ魅せてくれているのは好感触でした。やたら絵の上手い漫画家のように、文章はスゲーけど話は大して面白くないなぁという作品は少なくありません。奇抜というほどの展開ではありませんでしたが、存分に楽しませていただいた印象です。
特に最後、完結していないという部分は気になるといえばなるのですが、あの状態から数行で引っ繰り返されては逆に興醒めでしたでしょうし、正しい選択だったのだろうなと思います。
私はルビにあまり興味がない性質なので、その部分では良くも悪くもなかったのですが、意欲的な良作であったことは疑いの余地もなかったと思います。


[779] 感想です Name:HAL.A 2011/09/23(金) 21:45
 拝読しました。

 死の駆逐された都市、そこを覆う倦怠感。崩壊したモラル。そして都市の内と外との対比。躍動感あふれる展開、そしてもの悲しい余韻。楽しませていただきました。

 リズミカルな文体とたくさんの修辞的表現が、独特の雰囲気をかもし出していて、とくに「バルバロイ」という単語の使い方が秀逸と感じました。想像の広がりをおおいに喚起する力があったと思います。節々に入ってくる引用も、雰囲気たっぷりで素敵でした。

 その反面、少し読みづらいかなと感じた箇所もところどころありました。これはわたしの読解力不足の問題もあるのですが(汗)、修辞的な言い回しが多い分、文意をつかむのに時間がかかって、少し前に戻って読み直したりしたところが数箇所。
 といっても、演出たっぷりのそうした節回しが、雰囲気をつくって効果をもたらしているのですし、そのあたりの加減は好みの問題(あるいはターゲット読者層の問題)かと思います。軽く聞き流していただければ幸いです。

 楽しく読ませていただきました。ありがとうございました!


[783] ぐぐぐっと引き込まれて Name:阿住悠亮 2011/09/23(金) 23:05
 相変わらず独特な文体で独特の世界観で、うう〜んと唸らされた。
 解決したかな、と思わされた後での二転三転、ルビの山を越えて一息付いた後だったので、再度姿勢を正して読む。……面白い。
 難点を言えば、独特すぎて入り込むのに時間がかかる点だが、そこさえクリアすれば無問題だ。リズムというか、物語自体の息づかいというか、あの――と、……の繰り返しは、やはりクセになってしまう。というか、句点がない限り、強制的に延々と読まされてしまう。
 種明かし、全てされているようで、どこか誤魔化されているようで、だが、全部洗いざらい話されてしまっては、それはそれで面白くない。この加減、結構好きだ。
 ヴィクターとメアリの関係がいい。今年も楽しませていただいた。


[784] 【辛口】感想 Name:四十万 2011/09/23(金) 23:18
これが神話で元ネタが映像ならノベライズ。一言で言えばそうなる。但し、あのヤギほどではない。どなたかが指摘していたが、世界観の説明自体が作品の骨格を過ぎ、既に筋肉であり、これで作品が動く。そう、作品が動くのは、この風変わりな、いや、神話的な世界観のお陰で、登場人物ではない。
これがこの作者の特徴であり長所であり弱点なのかもしれない。そのどこを強く感じるかは正に読む者次第となろう。雰囲気だけを楽しみたいのなら、今回の長編(青を含め)で一番であろう。注意点として、ルビは楽しむだけにして置いた方がよいかもしれぬ。いや、逆にルビを読み、本文は無視するとか。なぜなら、ここで読む時間を取られることにより、内容がお留守になってしまう箇所があるからだ。私だけがそういうことであったらお許し願いたいが。
それに――……の多用か。そしてこの終わり方。どうも最近歳を感じる読者である。


[831] RE:【RED】「プロメテ=オートマティクス」木野目理兵衛 Name:早川みつき 2011/09/28(水) 23:12
拝読しましたので、ひとこと感想を。
冒頭からルビの嵐で、一度は断念しかけたものの、PDFに落として読みましたら問題なくすんなりと。あとは怒濤の一気読みになりました。このどっぷり引き込まれる感覚こそ、小説を読む醍醐味ですね。
自分には絶対に描けない世界と文章。衝撃とともに、いたく創作意欲を刺激されました。ああ、なにか書きたい、いまそんな気持ちです。
先のレビュアーの方とかぶりますので、物語の終わり方にはコメントいたしませんが。残される疑問やあいまいさも含めて「独特の雰囲気」を楽しむ作品なのかもしれないなぁと思いました。
ヴィクターとメアリの今後を想像する楽しみもあり、堪能させていただきました。ありがとうございました。

[848] 「プロメテ=オートマティクス」 Name:藤咲一 2011/09/30(金) 00:12
はじめまして。藤咲一です。
企画執筆お疲れ様でした。
と、挨拶は程々に、〈RED〉部門の企画作品を覗かせていただいたので、簡単な感想を……

心や魂を、哲学的に見せてくれた作品だったと思います。
そこへ私は個人的な価値観を重ねて、人と言うのは、なにかの目的のみで構成されているのではなく、不完全な心の中にある隙間――それは、目的であったり、意味であったり――を埋めるよう思考しているのではないか、と。
けれどそれを言葉や理論に置き換えてしまうと、薄っぺらく思え、結局あるべき己の炎を消してしまっているのではないか、とも。
なんて、そんな事を思いながら読了でした。
作品の印象としては、その反対。ネガティブなものではなくポジティブな読後でした。
文章に関しては、独特ですが、個人的に読んでいて苦になりませんし、《禿鷹》との勝負が一度簡素に描かれ、むむむって読者を寄せるなど、小技が効いていたように思えました。
物語はもちろん面白く、楽しませていただきました。ご馳走様でした。です。
あと、誤字脱字関係(ローマ数字はPDFで見たところのページ数です)
40、>避難 非難
46、>思い出すす
53、76、86、97>始めて 初めて

と、以上が私の感想です。
好き勝手な感想すいません。
これからも頑張ってください。
藤咲一でした。

[858] おめめ…。【辛味】感想ひと言ちょい長です Name:饅頭は馬にのる 2011/09/30(金) 08:41
「企業」!? 作家様のこれまでの作風からして、宇宙やら携帯端末(モバイル)等、意外な物を取り込んできたなとまず思いました。それで進行して、どうなっちゃうんだろうかと。世界観を壊しはしないかとドキドキ、ワクワク。
古いようで、新しい作品。そうなのだと思いました。いやー、独創の世界が素晴らしかったです。

芸の骨頂を見た気がしますね。処々の笑い(洒落)がよぉく利いている。ちょっと○ルトラのアレはどうかな(苦笑)と真夜中に「○身!」で吹いたんですが、これも軽い爆弾と称して一興。この作品で常に取り巻いているのは、プロメテ、「火」なのですけど、隠されつつある仕掛けを解くのも楽しいですね。お熱いのがお好…いや、違ったのかな。一服した後は灰皿、洒落は忘れず。
芸術って一般には理解されにくい、一方では悲しい分野でもあるんですけど、それをしっかりと力強く見せて頂いた印象です。いい時間でした。
芸術作品は雰囲気重視ですからストーリーについては軽く読む程度ですけど、メアリさんは好きでした。

さてここからがちょい辛口報告。
作品を縦書きPDFで読んでいたのでルビは全然気にはならず、ぜひ推奨を、と思ったので・す・が。残念な結果がある。文字化けしている。折角の記号が「?」になっしまって、…まあいいやと読み始めていきましたが、段々と可笑しく笑えてきました。ああこんな罠が。雰囲気台無しです。あめーん+

ではでは、良い読書でした。おつかれ様でした☆


[879] 感想 Name:伊予丸 研 2011/10/01(土) 03:14
一度読んだだけの感想です。よろしく。
独特な世界観。さてこれも読み手を選ぶ。面白いとかつまらない、といった読後感の表現ではない、「味わった」という方がピッタリとくる。この文章力や量、質の前に読者は浸かれるしかないというか。いつまでも浸っていたい気分にもなる。
そんな感覚ではあったが。個人的にはやはり自分も、メアリをもっと主人公と絡ませてほしかった。世界観だけで本来なら充分でもあるのだがな。
さて以上。楽しませて頂いた。失礼する。


[947] ☥ルビは気にするな☥ Name:木野目理兵衛 2011/10/04(火) 09:57
Open your eyes for the Final Π's

実は四回も参加しているのに感想返しは始めてだったりして、
ちょっと気恥ずかしい感じがしないでもありませんが、
まずは皆様、読了の上の感想、ありがとうございました。
思い返せば、ひぃこら言いながらにしてどうにか締め切った覚えの拙作ではありますが、
評価されるのは嬉しいもの、それに言葉が伴うなら、感慨も一塩という所でありまする。

それはさて置くと致しまして、
まぁまさか拙作が、理解する事の極めて難しい作品(ググりました)第二位に選ばれるとは、
ちょっと思っておりませんでした。
話自体の筋としては何という事は無い、プロメテウスと似非科学とメイドロボに託けた、
僕の考える平成ライダー以外の何者でも無い(もとい555で、パイアは先祖帰りの)つもりだったのですけれど、
ルビとか――とか……とか、とかとかとかで、上手く韜晦出来たのかと、嬉しいやら悲しいやらという想いです。

個人的には、そうその通り、この作品は誤魔化しの塊で、雰囲気が、空気が全てであり、
登場人物も世界観も、それを生み出す為だけに造った、謂わば使い捨ての代物でありますれば、
そんなものはちゃっちゃと捨てて、醸し出される概念をこそ口に含め、噛み砕き、ごっくんして、
その上でたっぷり貶して欲しかった……というのが本音ではありますが、
それは当方の我儘身勝手、言葉も出ないぐぬぬぬぬならば、作者の次の作品にご期待くださいではありましょうか。

ともあれ――という言葉の何と言う使い安さっ――それでも嬉しいもの、とは先にも上げた所ならば、
作者の次の作品にご期待ください、とも繰り返して、処女変身、いやさ返信とさせて頂きます。
改めて――という言葉の以下略――皆様、読了の上の感想、ありがとうございました。

……と締めた所で、以下は諦めと頭の悪い追記でございます。

>>なにを読者に伝えたかったのか
申し訳ありません、この様な作品で。ぐぬぬぬぬ。

>>ウルトラのアレ
表がライダーなら裏はもう決まった様なものじゃないですか。

>>主人公も、ニヒルで〜
二人とも、その原型は第一回から変わっておりませんが、上手く使い回せている様で幸いです。

>>雰囲気だけを楽しみたいのなら〜
楽しみましょう。存分に。

>>自分には絶対に描けない世界と文章。
そんな事はありません、簡単ですよ。

1.突拍子も無い事を考えます。 
例:「死神の名付け親」が地球規模で展開されたら、きっと炎の星へ愛をこめて。

2.それを現実にする様な理論を考えます。
例:ユリイカッ。

3.書きます。
例:書きます。

後は、ルビとか――とか……とか、とかとかとか、を挟みまくるだけの三分間です(ぴこんぴこん)。

>>文字化けしている
社外への記録持ち出し厳禁による某企業の工作、という事でどうか一つ。

>>メアリ
媚びないという媚びを数歩下がってしてくれるヴィクトリアンメイドが落ちてたらいいですよね道端に。



  



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